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2009-05-25

なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ)

23:33 | なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - dlit@linguistics を含むブックマーク はてなブックマーク - なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - dlit@linguistics なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - dlit@linguistics のブックマークコメント

 いわゆる「ら抜き」現象が一段系動詞の可能動詞化(と言ったら荒すぎるか)で、合理的な変化だ、という見解は結構色々なところで見かけますし、広く受け入れられている考え方の一つではないかと思うのですが、mixiなどでのやりとりを見ている*1と意外と出典を明記した論文や記事を参照しながらの議論がなされていることが少ないように見受けられます。

 ということで、「ら抜き」に関する簡単な説明などを行っている書籍や論文をリストにしてみようと思います。ciniiなどですぐに探せる論文は後回しにして、コラムとかそういう見つけにくい・再発見しにくいものをメモしていくつもりです。そういうものを見つけた際に教えていただけると、ものすごく嬉しいです。

 まあ細々と作っていこうかな、と。

専門書・研究論文、あるいはそれに類する・準ずるもの(年代順)

コラムや簡単な解説など(年代順。末尾のページ数は「ら抜き」の情報があるページであって、論文、章など全体のページ数ではありません。)

その他(未確認、気になる、など)

  • Ito, Junko and Armin Mester (2004) "Morphological contrast and merger: Ranuki in Japanese," Journal of Japanese Linguistics 20:1-18.

*1:観測範囲狭

kuzankuzan2009/05/26 13:06http://ci.nii.ac.jp/naid/110000562661
ISBN:4004305403
筑木力「可能表現の「~れる・られる」」(言語空間) 月刊言語1990.9 pp.138-139

kuzankuzan2009/05/26 15:44素っ気ないコメントで済みませんでした。
説明でなく、単なる言及のものも含めると、多くなりすぎるかも知れませんが、線引きが難しいところもありますね。
CiNiiなどの他に、講座日本語の語彙別巻の「みれる」の項も。

dlitdlit2009/05/27 09:08>kuzanさん

いえいえ、情報提供ありがとうございます。助かります。
論文の項目は別に立てようかと考えています。
ら抜きを取り扱った文献はこれまで積極的に探してこなかったのですが、結構数がありそうですね。

僕の当初の目的はどちらかというと、ら抜きの言語学的・文法的分析が「もうほとんどの教科書や入門書に書かれるぐらい普及していて、実際に探せば色んなところで読める」ということが誰の目からも明らかになるようになればというものでした。

ただ、情報を取捨選択するのはかえって面倒なので、目についたものを片っ端からメモしておこうと考えています(それでも分類が大変でしょうけれど)。文献集というほど網羅的なものを目指しているわけでもないので、こういう時にブログというのは便利ですね。

dlitdlit2009/05/28 21:14井上優(2002)を追加しました。
論文は一応自分でもざっと中身を見てから追加しようと思います。
(載せたやつは一応全部見てます。)

killhiguchikillhiguchi2009/05/29 00:00 既に御承知かも知れませんが、あるいは対象外かもしれませんが、小松英雄『日本語はなぜ変化するか?』p.230-はどうですか?

dlitdlit2009/05/29 22:48>killhiguchiさん

ありがとうございます。リストに加えました。
ただコラム的なものよりかなり詳しく論じているので、論文のところに入れました。

dlitdlit2009/05/29 22:50小松(1999)の他に、小池(2001)、井上(2005)、林他(編)(2004)、駒走(2007)、工藤・八亀(2008)を加えました。

twrtwr2009/05/30 18:33新書がOKなら井上史雄『日本語ウォッチング』(岩波新書)の第1章がまるごと「ら抜き」を扱っています。ひょっとしたら上掲の同著者の本と同内容かもしれませんが。念のため。

ぎーもぎーも2009/06/01 18:37一般書と辞書類を追加します。

井上史雄・鑓水兼貴(2002)『辞典〈新しい日本語〉』東洋書林.(「ラ抜きことば」の項を参照)
庵 功雄(2003)「22 ら抜きことば」『やさしい日本語のしくみ』(庵功雄ほか),pp.66-67,くろしお出版.
金田智子(2004)「問11 「ら抜き言葉」はかなり広く使われています。外国人に対する日本語教育でも教えた方がいいですか。」『新「ことば」シリーズ17 言葉の「正しさ」とは何か』(国立国語研究所(編)),pp.100-101,国立印刷局.
田中章夫(2007)「(第6章 (1))「見レル・来レル」と「見られる・来られる」」『揺れ動くニホン語』東京堂出版,pp.184-191.

ぎーもぎーも2009/06/01 18:45続いて,データ編。
文化庁の「国語に関する世論調査」には,平成7年度,平成12年度,平成17年度と5年おきに「ら抜き」の質問項目が入っています。例えば,平成17年度調査は,下記の文献を参照。

文化庁文化部国語課(編)(2006)『国語に関する世論調査 平成17年度 日本人の敬語意識』国立印刷局.(「19.二つの言い方(「やる/あげる」と「ら抜き言葉」」の項)

もう少し古いデータは,下記の文献を参照。

林 大(監修)(1982)『図説日本語』角川書店.(「類義表現-8〔可能表現の変遷〕」(p.357)~「類義表現-12〔「見れる」と「来れる」〕」(p.362)の項)

ぎーもぎーも2009/06/01 21:53最後に,レビュー論文編。どちらもウェブ上で本文を入手できます。
辛 昭静(2002)「「ら抜き言葉」の研究概観」『第二言語習得・教育の研究最前線2002年版』,pp.102-119,お茶の水女子大学日本言語文化学研究会.
張 麗(2009)「話し言葉の表現としてのラ抜き言葉に関する研究概観」『コーパスに基づく言語学教育研究報告1 コーパスを用いた言語研究の可能性』(富盛伸夫・峰岸真琴・川口裕司(編)),pp.173-189,東京外国語大学大学院地域文化研究科グローバルCOEプログラム「コーパスに基づく言語学教育研究拠点」.

dlitdlit2009/06/03 11:18>twrさん

情報ありがとうございます。新書も大歓迎です。
上で挙げたものは結構専門的に書いてあったので、新書の方はもっと噛み砕いて書いてあるのかもしれませんね。ちょっとチェックしてみます。

dlitdlit2009/06/03 11:32>ぎーもさん

ありがとうございます。
おかげさまで一気に本当の資料集っぽくなってきました。
書誌情報も丁寧に書いてくださって助かります。

レビュー論文の二本は良いですね。
そこに引用されているものも追加すると、小さい文献集になってきそうです。

dlitdlit2009/06/03 11:49辛(2002)、張(2009)を追加しました。

dlitdlit2009/06/12 16:42ぎーもさんに教えていただいた資料のいくつかがうちの図書館に入ってなくてちょっとがっかり。

dlitdlit2009/07/17 12:14情報をたくさんいただいているのに更新できなくて申し訳ないです。
夏休みに入って勤務時間内に図書館が閉まってしまうというさらに厳しい状況に…

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